科学博物館特別展
1970年大阪万博の軌跡

2009年1月22(木)から2月8日(日)

◆開館時間◆
午前9時から午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は各閉館時刻の30分前まで
◆ 休館日 ◆
1月26日(月)及び、2月2日(月)
◆ 主 催 ◆
国立科学博物館、日本万国博覧会記念機構、毎日放送、毎日新聞社
◆ 入場料 ◆
  • ○大人(一般・大学生):1,000円
  • ○小・中・高校生:400円
  • ※常設展もあわせてご覧いただけます
  • ※団体料金の設定はございません
◆ 日本万国博覧会記念機構HP◆
http://www.expo70.or.jp

●展覧会概要

高度経済成長期の象徴とも言える1970年代に
開催された日本万国博覧会。

日本の一大国家イベントであり、昭和の時代を代表する
この博覧会を知らない世代が増えてきた今、
当時を知る人にあの感動を甦らせ、博覧会を知らない世代には
感動を伝えられる展覧会を開催します。

●展覧会レポート


会場に入ってすぐのところに展示されている日本万国博覧会(以下万博)日本館のコスチューム。このコスチュームに身を包んだホステスさんは難関の試験を突破した精鋭の女性達。当時はまだ「コンパニオン」という言葉はなじみが薄く、ホステスとよばれていました。コスチュームのデザインは中村乃武夫さん。中村乃武夫さんは現在財団法人日本ユニフォームセンターの名誉顧問をお務めになっておられます。


展示物の多くは複製ですが当時使われた本物も展示してありました。


万博会場のミニチュア模型。万博会場の全体を把握するのにもっとも理解しやすい展示だと思います。万博会場の敷地は現在万博記念公園として整備されています。パビリオンのほとんどは会期終了後取り壊されましたが、太陽の塔と鉄鋼館は健在です。


ミニチュア模型のアップ。横に走る幾筋もの線は高速道路。高速道路の「中州」には鉄道の駅(現在では廃止)がありました。ほとんどの入場者はここにある入場ゲートから会場内に入りました。太陽の塔は「大屋根」と呼ばれた巨大な建造物に取り囲まれています。大屋根は著名な建築家、丹下健三さんが設計しました。太陽の塔は岡本太郎さんが制作しました。


日本館館内に展示されていた「かなしみの塔」。原子力の悲惨な使われ形をタペストリーという形にしたのだといいます。原子力の展示をどうするかと政府出展懇談会にて議論されたそうですが、鉄道会の重鎮、五島昇(東急社長:当時)委員が「原爆展示やるべし」と発言し、この展示が決まったということです(「千里への道」前田昭夫著)。


こちらは「かなしみの塔」の対となる「よろこびの塔」。原子力の平和的利用をイメージしたとされます。どちらも日本館に展示されていた本物で、西陣の業者が制作しました。


同じく日本館に展示されていたリニアモーターカー。万博世代にとってはなかなか実現しない「未来」。そう感じるのは、すでに70年にこのような展示があったからでしょうか。


こちらは実現した「未来」。いまや携帯電話は日常品となりました。「電気通信館」にて展示されていました。


サンヨー館に展示されていた人間洗濯機。会期中はここにホステスさんが座り、人間を洗濯する実演が行われました。思ったよりも小さいなという印象を受けました。人間洗濯機もすでに老人介護の手助けをする装置として実用化されています。


サンヨー館にて展示されていた電動アシスト自転車。手前が現代の製品。70年に電動アシスト自転車が構想されていたとは驚き。ただ電池の軽量化技術が追いつかず、とても重い車体になってしまったとか。


太陽の塔内に展示された「生命の樹」複製。一部分は本物を使っているそうです。太陽の塔内の幻想的な雰囲気を再現しています。


上に向かうにつれて、生物はじょじょに進化していきます。太陽の塔内にはエスカレーターが設置され、観客はエスカレーターで上に登りつつ、生命の進化を「体験」することができました。


「テーマ館」のミニチュア。太陽の塔は万博全体のテーマを表現するパビリオンの一部でした。太陽の塔を囲むように存在する巨大な建造物は「大屋根」。大屋根の中にも展示が行われ、太陽の塔はそこに到達するためのエスカレーターシャフトでもあったのです。


腕の中に仕込まれたエスカレーターの存在がよくわかるカット模型。腕の奥に大屋根内に設置された展示物が見えます。


大屋根から降りてくる観客を受け止める「母の塔」。こちらも太陽の塔同様岡本太郎さんの作品です。その名のとおり、母をイメージさせるやさしい形をしています。


大屋根の中に展示されていた未来都市をイメージさせる展示。一部補修は加えられていますが、ほとんどが当時のモノとのこと。大変美しい展示物でした。


展示の一番終わりには万博グッズ販売コーナーがあります。美人の店員さんは万博にて実際に着用されたコスチュームを身にまとっています。ここで弊社発行の「岡本太郎と太陽の塔」が売られています!図録代わりにぜひ!

太陽の塔のすべてが明らかに!!

関連書籍はこちら